郵便関連の趣味(略して「郵趣(ゆうしゅ)」)には、風景印以外にもいろいろな楽しみ方があります。
まずは気軽に、郵便イベントへ出かけてみるのはいかがでしょう?
風景印・小型印の集印はもちろん、魅力的な人やグッズとの新たな出会いがあるかもしれません!
Otegamiフリマ
年に4回、東京都豊島区目白の「切手の博物館」で開催されます。
※夏はより広い会場、目白「デサント東京オフィス1階 目白・椿ホール」にて開催。
各ブースには作家さんオリジナルのポストカード、切手、ステーショナリーグッズ、アクセサリーなどなど、魅力的な郵便関連商品がたくさん並びます。
同じ絵柄のポストカードや切手を用意している作家さんがたくさんいらっしゃるので、その場でマッチング素材をそろえられるところも楽しい!
よく出店されている作家さんをご紹介します!
デザイナーの嘉藤雅子さんと、消しゴムハンコ作家の青雀堂(せいじゃくどう)ボリさんのユニット。FDC(初日印カバー)・ポストカード・消しゴムはんこ・郵便モチーフグッズなどをオリジナルで作られています。
イラストレーターのnaoさんが立ち上げたカピバラ舎。オリジナルイラストで作られたフレーム切手、ポストカード、雑貨などのファンシーな作品にはファンがたくさんいて、毎回必ず完売商品が出るほどです。
カピバラ舎の設定はカピバラ部長とウォンバット課長、naoさんは平社員だそうです。ここからも作品に描かれた動物たちへの愛を感じます。
芸術的な美しさを誇るのが、Itseさんのブースです。「紙の宝石」と銘打たれた作品たちは、役目を終えた本物の古切手を用いて作られたもの。
Itseさんの手によってよみがえった過去からの便りは、他ではお目にかかれない特別な一品! 惹き込まれるその美しさを、ぜひ直接ごらんください。
ItseさんのInstagram
みけさんとTAKAさん、おふたりのユニットです。ブースにはポストカード・オリジナルフレーム切手、郵便モチーフグッズなどがところせましと並びます。
またお気に入りのポストカードでオリジナルノートが作れるのはここだけ!
フランスの伝統工芸「カルトナージュ」や、電熱ペンで木を焦がして絵や模様を描く「ウッドバーニング」を習得されているWeekend Letterさん。その作品たちを一言で表すと「萌える」。ひたすら萌えます。
1つ1つ丁寧に作られた小さなグッズたちはかわいすぎて、ブースの前から動けなくなること必須! 刺繍もすべて手作業です。マトリョーシカスタンプなどアイデアもすばらしい作品たちを、ぜひ手に取ってごらんください。
Weekend LetterさんのInstagram
僭越ながらブログ管理者の紹介を。風景印集印用の帳面、風景印帳(御朱印帳のミニサイズ)を作っています。表裏で36個集印できるので、広げるとお友達に自慢しやすいです。
その他、切手と合わせて絵ができる封筒やポストカードを出品しています。
Kasuku GalleryのInstagram
世界切手まつり スタンプショウ
郵趣最大のイベントといえば、こちらかもしれません。年に一回、東京浅草にある東京都立産業貿易センター台東館で開催されます(※別途、広島市で開催される「スタンプショウ広島」もあります)。風景印・小型印・諸外国各郵政の記念押印が目玉で、その他にも切手デザイナーのトークショー、郵便関連の展覧会やコンテスト応募作品展示、めずらしい切手や郵便物を取り扱う切手商のお店も多数並び、郵便の楽しさをとことん味わうことができます。
風景印については毎回いくつかの郵便局が臨時出張所を設け、コンディションのよい状態で押印してもらえます。一気に複数の風景印をゲットできるチャンス!
年によっては郵頼でしか手に入らない風景印「宮内庁郵便局」もお出ましになるから、見逃せません。
※宮内庁郵便局は皇居の中にあるので、一般人は入れません。
天皇陛下御即位三十周年記念の切手も発売されていましたし、そこに宮内庁内郵便局の風景印が出てくるわけですから、この時ばかりは日本中から人が集まりました。イベント開催前から定員に達し、押印まで7時間待ちという、過去に例がないほどの盛り上がり。手に入れた記念押印は、まさに記念そのものです。
風景印のほかに、毎年人気アニメやキャラクターとコラボした小型印、フレーム切手、ポストカードが用意されます。
2022年は不二家のペコちゃんでしたが、例年以上の大人気で、フレーム切手は瞬く間に売り切れたとききます。
このように「その時しか手に入らない魅力的な消印」がたびたび登場するイベント、スタンプショウ。ここを体験すれば、あなたも立派な郵趣人の仲間入り(?!)です!
風景印書籍第一人者 古沢保先生のイベント
風景印歴史散歩の会
図書館などでの風景印講座
押印講習会
風景印を押してみたいけど、郵便局員さんしかできないんだよね…。残念!
そう思っている方は「ゆうメイト」を目指してみませんか?
「ゆうメイト」は全国規模の郵便展覧会などで、郵便局臨時出張所のお手伝いをするボランティアスタッフです。
押印技能を習得し、優秀と認められた方は日本郵趣協会からの推薦を受けて、特別に郵便局員さんの代わりに押印業務にたずさわることができます!
講座は無料で受けられますが、こちらは「郵趣のための押印サービス」スタッフの育成を目的として開催されています。
参加されるときはぜひ前向きにご検討ください!