こんにちは!今回は ゆう&ひわ コンビでお届けします。
東京都豊島区の「切手の博物館」へ来てみました〜。
JR山手線目白駅から徒歩5分くらいのところにあります。
石造の立派な建物だね〜
これ何かと思ったらポストだ!
もしかして楳図かずお先生の「まことちゃん」?
はい、そのとおりです。初めまして、学芸員の田辺と申します。
ようこそ切手の博物館へ!
今日は切手のいろいろな魅力をご紹介させていただきますよ。
よろしくお願いします!
楽しみ〜♪
切手の博物館とは?
立派な博物館ですね、いつごろできたんですか?
切手の博物館は1996年4月8日に開館しました。世界でも珍しい郵便切手の専門博物館です。
世界的に著名な切手収集家 水原 明窓(みずはら めいそう 1924-93)が私財を投じて、1988年に運営母体が作られました。
「多くの人に世界中の切手や手紙の文化に親しんでもらいたい」
創設者のその想いを今に引き継いで、切手を集めていない人にも楽しんでもらえるような展示やイベントを行っていますよ。
ここには世界の切手が約35万種収蔵されています。
35万?! ぜんぶ並べたらどれくらいの広さになるんだろう…
館内の案内板、カワイイ!
切手がモチーフになってるね
1階:切手を楽しむ、集める
まずは1階です。
受付で入館料(大人200円、小中学生100円)をお支払いいただくと、最初にあるのがスーベニアコーナーです。
スーベニアって何ですか??
英語で「おみやげ」なんですが、もともとこの言葉は英語ではなくフランス語で、「思い出させるもの」という意味があります。
切手は小さな枠のなかに大きな楽しみや憧れがつまっていると思うので、スーベニアという言葉が合うかなと。
世界中の変わった切手やポストカードなどを取り扱っています。
これ刺繍の切手だ!
世界には紙以外の切手もあるんだね
スーベニアの奥にあるのが展示室で、ここが博物館のメインスペース。
3カ月ごとに年4回、企画展を開催しています。
それほど広くないので一見数少ないように感じますが、1回の展示で800点以上の切手を紹介しているんですよ。
800点以上!!
そう!切手は小さいので1枚に必要な展示スペースも小さくて済むんです。
美術館で800点の絵を飾ろうと思ったら大変ですが、切手ではそれが可能です。
切手は各国の地理・歴史・伝統をPRするための重要なツールでもあるので、素晴らしい情景や魅力的なデザイン・イラストを描いたものがたくさんあります。
この展示室で半日くらい時間をかけて、ゆっくり楽しんでおられる方もお見かけしますよ。
毎回企画テーマはどんなふうに決めるんですか?
各国の名所、名跡をたくさん集めましたよ!
切手にはひとつひとつ年代・国・描いてある場所の説明をつけています。
同じモチーフでも構図や色味などにその国特徴が感じられて、なかなか面白いものですよ。
あっ!ゆうちゃん、風景印があるよ!
ほんとだ!
すごい、切手と風景印の絵がぜんぶマッチングしてる!
おふたりは風景印が好きなんですね。
この企画のために郵頼で全国各地から集めました。
切手と消印の絵が合うと見ごたえがありますね、来館される皆様にも好評いただいています。
2階:切手を調べる
展示室から階段をのぼると2階の図書室に行けます。
ここには世界の切手専門書や雑誌をたくさん取りそろえています。
落ち着いた空間でゆっくり切手を楽しんでもらえたらと。
収蔵している郵趣書籍は約3万冊です。
中でもイギリスの「ギボンズカタログ」とアメリカの「スコットカタログ」は、切手好きの人なら誰もが欲しがる名書!
お値段がけっこう張るので、無料で閲覧できるのはなかなか貴重だと思いますよ。
貴重な書籍がたくさんあるので、他の図書館と同じように飲食はお断りさせていただいています。
3階:切手と遊ぶ
3階の展示室では切手や郵便に関係するイベントを開催しています。
初心者の方でも参加しやすいものを2つ、ご紹介しますね!
体験!切手はり絵
毎月第3日曜日に開催しています。
難しいルールはありません、使用済みの切手を選んで、切って貼って、オリジナルの小さなアートをつくります。
道具も一通りそろえてありますので、初めての方もぜひ気軽にご参加ください。
イベント参加費は無料ですが、切手の博物館入館券が必要です。
Otegamiフリマ
郵便関連グッズのフリーマーケット、といったところでしょうか。
各作家さんオリジナルのポストカード、レターセット、切手などが並びます。
市販品をおトクなお値段で取りそろえているお店もあるので、小さなお子様もおこずかいでお買い物しやすいかもしれません。
入場無料ですので、郵便好きのお友達同士で、親子で、ぜひおこしください。
まことちゃんポストが設置されたワケ
あのー、気になっていることがあるんですけど。
どうして表にまことちゃんポストがあるんですか?
開館20周年記念に設置されたんですが、「まことちゃん」作者の楳図かずお先生が上京して住んだのが目白でした。それもあってか「まことちゃん」の舞台は高田馬場なんです。高田馬場は博物館から歩いて行ける距離です。豊島区は変わったポストをあちこち設置していることと、数々の有名マンガ家を生み出した「トキワ荘」があることからマンガ発祥の街とうたっていること、それらも後押しした形となりました。
なーるほど!インパクト十分。
まさに博物館の目玉ですね!
切手の博物館 まとめ
みなさんもぜひ遊びに行ってみてください!
〒171-0031
東京都豊島区目白1丁目4−23
★JR山手線目白駅から徒歩5分
押印・郵頼はルールとマナーを守って、楽しい活動をお願いします。